“碓氷峠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすいとうげ83.3%
うすひたうげ12.5%
うすひとうげ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天文てんもん十五年のころ、武田信玄たけだしんげんの軍勢が、上杉憲政うえすぎのりまさを攻めて上野乱入こうずけらんにゅうにかかったとき、碓氷峠うすいとうげの陣中でとらえたのがこのわしであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頃日このごろく——當時たうじ唯一ゆいつ交通機關かうつうきくわん江戸えど三度さんどとなへた加賀藩かがはん飛脚ひきやく規定さだめは、高岡たかをか富山とやまとまり親不知おやしらず五智ごち高田たかだ長野ながの碓氷峠うすひたうげえて、松井田まつゐだ高崎たかさき江戸えど板橋いたばしまで下街道しもかいだう
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
斎藤緑雨さいとうりよくう箱根はこねの山を越える機関車の「ナンダ、コンナ山、ナンダ、コンナ山」と叫ぶことをしるしてゐる。しかし碓氷峠うすひとうげくだる機関車は更に歓びに満ちてゐるのであらう。
機関車を見ながら (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)