“うすいとうげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
碓氷峠87.0%
碓井峠4.3%
笛吹嶺4.3%
薄氷嶺4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわゆる、碓氷峠うすいとうげのお関所というのは、箱根のお関所と違って、それは山の上にあるのではなく、峠の麓にあるのであります。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
草茫々たる碓井峠うすいとうげ彼方あなたに関所が立っていた。眼の下を見れば山脈やまなみで、故郷の追分も見えわかぬ。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この一戦は「太平記」に“笛吹嶺うすいとうげノ合戦”として有名である。だがほんとは、多摩、入間、高麗こまの三郡にかぎられた地域の戦いであった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明治二十三年八月十七日、上野より一番汽車きしゃに乗りていず。途にて一たび車を換うることありて、横川にて車はてぬ。これより鉄道馬車雇いて、薄氷嶺うすいとうげにかかる。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)