“規定”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さだめ33.3%
きてい16.7%
おきまり16.7%
きまり16.7%
きめ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、じっと隙かして見たが灯火のない宝蔵の内はいわゆる烏羽玉うばたまの闇であって、物の文色あやいろも解らない。信玄は背後を振り返って見た。規定さだめの人数に欠けた者もない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
やうやなほしてやつたれいが、たつた五りやうであつたのには、一すんりやう規定きていにして、あまりに輕少けいせうだと、流石さすが淡白たんぱく玄竹げんちくすこおこつて、の五りやうかへした。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
午後の三時、規定おきまりの授業は一時間前に悉皆しつかい終つた。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
重兵衞はそれが平常ひごろの遺恨で、些つとした手紙位は手づから書けるのを自慢に、益々頭が高くなつた。規定きまり以外の村の費目いりめの割當などに、最先に苦情を言ひ出すのは此人に限る。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「何の、わしは寝たよりもめてる方がたのしみだ——此の綿をつむい仕舞しまはんぢや寝ないのが、私の規定きめだ、是れもお前のあはせを織るつもりなので——さア、早くおやすみ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)