規定きめ)” の例文
「何の、わしは寝たよりもめてる方がたのしみだ——此の綿をつむい仕舞しまはんぢや寝ないのが、私の規定きめだ、是れもお前のあはせを織るつもりなので——さア、早くおやすみ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「思し召しはありがとうございますが、規定きめの賃銭のほかに骨折り賃を戴く理由わけがございません」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)