“規那皮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きなひ50.0%
キナひ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はまた規那皮きなひだけの煎薬せんやくと、夜分に熱が出た場合のため鎮静水薬とを処方した。そして立ち去る時修道女に言った。
夜通し彼女についていたサンプリス修道女は、その間を利用して規那皮きなひの新しい薬をこしらえに行った。
「とかく煩申候。夏も秋もさむく候。」敬の服する方剤の中に楊皮と云ふものがある。「蕃名キヤキヤとか申候」と註してある。是は今謂ふ規那皮キナひであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)