“煎薬”のいろいろな読み方と例文
旧字:煎藥
読み方割合
せんやく90.9%
せんじぐすり9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太公は、すぐ薬嚢やくのうをとりよせて、自身、煎薬せんやく調ちょうじてくれた。のみならず、幾日でもここで養生するように——ともいってくれる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
震えを帯びてる老衰した姿で病人に煎薬せんやく茶碗ちゃわんを差し出してる所は、見るも痛ましいほどだった。彼はやたらにいろんなことを医者に尋ねた。
貝入りの膏薬こうやく煎薬せんじぐすりとで、その用いかたを入念に教え、膏薬のほうは自分でおとよに貼ってみせた。おとよはぴたっと泣きやんだ。
しかし私はここに不衛生なる裏町に住んでいる果敢ない人たちが今なお迷信と煎薬せんじぐすりとにその生命せいめいを托しこの世を夢と簡単にあきらめをつけている事を思えば