“煎汁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だし40.0%
せんじふ20.0%
せんじゅう20.0%
にだし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは新発明の昆布こんぶスープで、昆布の極く濃い煎汁だしを七分、先刻お話し申した上等の牛スープを三分の割合で製したのです。まだ日本には何処どこにもありますまい。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ソーマと称する植物の繊維からしぼつた液(始めこの植物は婆楼那バルナが天界の岩の上に植ゑて置いたもので、ある時一羽のはやぶさが天上から盗んで来たものだと言はれて居る)に牛乳又は大麦の煎汁せんじふを加へ
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
始めに入れておいただけの物が煮爛にただれ煮固まっているに過ぎないだろうとしか思われない。しかし私はその鍋の底に溜った煎汁せんじゅうを眼をつむって呑み干そうと思う。
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
妻君「その塩梅あんばいでは餡の方にもい事がありましょうね」お登和「餡は最初昆布こぶ鰹節かつぶし煎汁にだしをお拵えなさい。それへお砂糖とお醤油で味をつけて葛を ...
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)