“煎藥”のいろいろな読み方と例文
新字:煎薬
読み方割合
せんやく83.3%
せんじぐすり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毒藥は宵のうちに煎藥せんやくに交ぜてお袖に呑ませ、その毒が利いて死ぬまで、お君を姉の部屋へやらないやうに、庭に誘ひ出したのだらう。
取らねば大事に成んも知れず大切なる腫物しゆもつなれば隨分ずゐぶんお大事に成るべしとて煎藥せんやく膏藥かうやくとを調合てうがふして置て行ければお花は彌々いよ/\むねやすからず醫者のをしへたる通り腫物に膏藥かうやくはり煎藥せんやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
豫々用意した石見銀山いはみぎんざんを持つて、いつものやうに足を揉みに、主人の部屋へ參りますと、主人はよく眠つて居りましたので、そつと煎藥せんじぐすり土瓶どびんふたを取ると、中の藥がプーンと妙な匂ひがしました。
煎藥せんじぐすりはまだ呑まなかつたのだな」