“せんやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煎薬78.9%
煎藥13.2%
仙薬2.6%
先役2.6%
専役2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
震えを帯びてる老衰した姿で病人に煎薬せんやく茶碗ちゃわんを差し出してる所は、見るも痛ましいほどだった。彼はやたらにいろんなことを医者に尋ねた。
取らねば大事に成んも知れず大切なる腫物しゆもつなれば隨分ずゐぶんお大事に成るべしとて煎藥せんやく膏藥かうやくとを調合てうがふして置て行ければお花は彌々いよ/\むねやすからず醫者のをしへたる通り腫物に膏藥かうやくはり煎藥せんやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
風俗習慣の起源に関するシナの教科書に、客に茶を供するの礼は老子の高弟関尹かんいん(一八)に始まり、函谷関かんこくかんで「老哲人」にまず一わんの金色の仙薬せんやくをささげたと書いてある。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
憑司は何にしても先役せんやくに立歸らんと色々賄賂まいないつかひけれども是ばかりはきふのことにも埓明らちあかず親子商議しけれども金は容易ようい調とゝのひ難く之に依て悴夫婦を江戸表へ稼ぎに出し金子を拵んと旅の用意を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして、この事件の専役せんやくを東儀与力に命じた。同時に、八弥と耀蔵ようぞうも、力をあわせて、一日もはやく下手人を召捕あげるように言い渡された。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)