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煎藥
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せんやく
ふりがな文庫
“
煎藥
(
せんやく
)” の例文
新字:
煎薬
毒藥は宵のうちに
煎藥
(
せんやく
)
に交ぜてお袖に呑ませ、その毒が利いて死ぬまで、お君を姉の部屋へやらないやうに、庭に誘ひ出したのだらう。
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
取らねば大事に成んも知れず大切なる
腫物
(
しゆもつ
)
なれば
隨分
(
ずゐぶん
)
お大事に成るべしとて
煎藥
(
せんやく
)
と
膏藥
(
かうやく
)
とを
調合
(
てうがふ
)
して置て行ければお花は
彌々
(
いよ/\
)
胸
(
むね
)
安
(
やす
)
からず醫者の
教
(
をし
)
へたる通り腫物に
膏藥
(
かうやく
)
を
貼
(
はり
)
煎藥
(
せんやく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
六十歳の壽齋は、十六歳の
妾
(
めかけ
)
を迎へる氣で、したゝか
鳥兜
(
とりかぶと
)
の
煎藥
(
せんやく
)
を呑んだのだ、お道は幸ひにその爪を免れたが壽齋は死んでしまつたのだ。
銭形平次捕物控:322 死の秘薬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「行つて搜して來ませうか。土瓶の中には
煎藥
(
せんやく
)
があつたやうですから、
埃溜
(
ごみため
)
にでも捨ててあるかもわかりません」
銭形平次捕物控:185 歩く死骸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「昨夜、お袖さんに
煎藥
(
せんやく
)
を呑ませたのは、妹のお君さんだと聽いたからだ。俺はその始末が知り度かつたのだ」
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
身體の弱いお袖が、寢る時
煎藥
(
せんやく
)
を飮むことになつて居るんだが、その藥の中に、毒が入つてゐたのだよ。
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
盛る氣になつたのだらう。ところがその晩自分より一と足先に、主人の
煎藥
(
せんやく
)
に毒を
銭形平次捕物控:185 歩く死骸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
又は朝起きて直ぐ呑む
煎藥
(
せんやく
)
なりに、毒藥を投り込む者があるに相違ない。
銭形平次捕物控:168 詭計の豆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
煎
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
藥
部首:⾋
18画
“煎”で始まる語句
煎
煎餅
煎茶
煎薬
煎餅屋
煎豆
煎餅蒲団
煎餅布団
煎汁
煎豆屋