“煎餅屋”の読み方と例文
読み方割合
せんべいや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひやの牛乳を一合飮み、褞袍どてらの上にマントを羽織り、間借して居る森川町新坂上の煎餅屋せんべいやの屋根裏を出て、大學正門前から電車に乘つた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
さて、その次に来た弟子は日本橋馬喰町の裏町に玉村という餅菓子屋がありましたが、その直ぐ隣りの煎餅屋せんべいやせがれ長次郎という若者でした。
名物の煎餅屋せんべいやの娘はどうしたか知ら。一時跡方あとかたもなく消失きえうせてしまった二十歳時分はたちじぶんの記憶を呼び返そうと、自分はきょろきょろしながら歩く。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)