“せんべいや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煎餅屋94.7%
前餅屋5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名物の煎餅屋せんべいやの娘はどうしたか知ら。一時跡方あとかたもなく消失きえうせてしまった二十歳時分はたちじぶんの記憶を呼び返そうと、自分はきょろきょろしながら歩く。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
向うの煎餅屋せんべいやの娘が、二つになる男の子を、お銀のところへ連れ込んで来て、不幸な自分の身のうえを話しながら、子供の顔を眺めて泣いていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その隣には「陳列びん店」という看板が掲げてあって、店をのぞくと、たとえば諸君がお前餅屋せんべいやの店先で見られるであろう、あのお煎餅の入っている電灯型の壜
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)