“鹽煎餅”の読み方と例文
新字:塩煎餅
読み方割合
しほせんべい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ボリ/\みつゝ、手酌てじやくで、臺附だいつき硝子杯コツプかたむけたが、何故なぜか、とこなか夜具やぐかぶつて、鹽煎餅しほせんべいをおたのにした幼兒をさなごとき思出おもひだす。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
開けさへすれば鹽煎餅しほせんべいぐらゐはおごるぜ——引つ張つたつて駄目だよ、何處かう拍子をつけて叩くんださうだ『叩けば開かれる』といふ昔の人の工夫にあやかつたものだ
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
かみづつみの鹽煎餅しほせんべいと、夏蜜柑なつみかんつて、立寄たちよつて、ことばつうぜずなぐさめたひとがある。わたしは、ひとのあはれと、ひとなさけなみだぐんだ——いまかるゝ。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)