“夏蜜柑”の読み方と例文
読み方割合
なつみかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はあ、私もお相手を致しますから、一盃(いつぱい)召上りましよ。氷を取りに遣りまして——夏蜜柑(なつみかん)でも剥(む)きませう——林檎(りんご)も御座いますよ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「どうだこんなに大きい。内紫(うちむらさき)というそうだ。昨日(きのう)一つやってみたところ、なるほど皮の下は紫で美しい。味も夏蜜柑(なつみかん)の比でないよ。」
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
紙(かみ)づつみの鹽煎餅(しほせんべい)と、夏蜜柑(なつみかん)を持(も)つて、立寄(たちよ)つて、言(ことば)も通(つう)ぜず慰(なぐさ)めた人(ひと)がある。私(わたし)は、人(ひと)のあはれと、人(ひと)の情(なさけ)に涙(なみだ)ぐんだ——今(いま)も泣(な)かるゝ。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)