“霧島躑躅”の読み方と例文
読み方割合
きりしまつつじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霧島躑躅きりしまつつじ じやう——常談じやうだん云つちやいけない。わたしなどはあまりせはしいものだから、今年ことしだけはつい何時いつにもない薄紫うすむらさきに咲いてしまつた。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
十三坪のひろさの裏庭がついていて、あの二本の紅梅が植えられてあるほかに、かなりの大きさの百日紅さるすべりもあれば、霧島躑躅きりしまつつじが五株ほどもある。昨年の夏には、玄関の傍に南天燭なんてんしょくを植えてやった。
彼は昔の彼ならず (新字新仮名) / 太宰治(著)
庭の五株の霧島躑躅きりしまつつじの花はそれぞれ蜂の巣のように咲きこごっていた。
彼は昔の彼ならず (新字新仮名) / 太宰治(著)