“早春”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうしゅん45.5%
さうしゆん27.3%
そうしゆん18.2%
はる9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あちらにえるたか煙突えんとつは、まちのお湯屋ゆやか、それとも工場こうじょう煙突えんとつらしく、くろけむり早春そうしゅん乳色ちちいろそらへ、へびのようにうねりながらがっていました。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たゞし、四時しじつねにあるにあらず、としくれあられけて、早春さうしゆん御馳走ごちそうなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
蝋梅ろうばいうめのようにうつくしくはなをつける樹木じゆもくを『花木かぼく』とよびますが、うめ早春そうしゆん花木中かぼくちゆうでも第一だいいちとして、むかしからあいせられて、庭木にはき盆栽ぼんさいにもたてられるものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
早春はるの夜更けのこの路上、いつ迄もいつ迄も悲しみ、嘆き、泣きじゃくり合ってはいるのだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)