“工場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうば47.3%
こうじょう38.7%
こうぢやう9.7%
こうじよう2.2%
こうじやう1.1%
ここ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
要するに東京が日々攻め寄せる。以前聞かなかった工場こうばの汽笛なぞが、近来きんらい明け方の夢を驚かす様になった。村人もては居られぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あおい、うつくしいそらしたに、くろけむりがる、煙突えんとつ幾本いくほんった工場こうじょうがありました。その工場こうじょうなかでは、あめチョコを製造せいぞうしていました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
都会の生活は自分の書斎と友達の住宅を初め到る処工場こうぢやうのやうに天井からぶら下つてゐる電気灯の光ばかりにしてしまつた。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
丁度ちようどイタリーの南方なんぱうリパリ群島中ぐんとうちゆう一火山島いちかざんとうたるヴルカーノとうをローマの鍛冶かじかみたるヴルカーノの工場こうじようかんがへたのと同樣どうようである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
大阪の或る工場こうじやう出入でいりする辨当屋の小娘あり。職工の一人ひとり、その小娘のほほめたるに、忽ち発狂したる由。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
口惜しいだろう! ——女学生が入ってくると、工場ここのお嬢さん方の眼付が変るから。すごいて!
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)