“工場町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうじょうまち60.0%
こうぢやうまち40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女かのじょは、もっとちかづいて、よくようすをますと、この工場町こうじょうまちんでいる貧乏びんぼうわか女房にょうぼうでありました。
星の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
本所小梅ほんじょこうめから押上辺おしあげへんに至るあたりも同じ事、新しい工場町こうじょうまちとしてこれを眺めようとする時、今となってはかえって柳島やなぎしま妙見堂みょうけんどうと料理屋の橋本はしもととが目ざわりである。
本所小梅ほんじよこうめから押上辺おしあげへんに至るあたりも同じ事、新しい工場町こうぢやうまちとして此れを眺めやうとする時、今となつてはかへつ柳島やなぎしま妙見堂めうけんだうと料理屋の橋本はしもととが目ざはりである。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
現今いまほどすつかり工場町こうぢやうまちになつてしまはないで、松林に梅雨つゆの雨が煙り、そのすぐ岸近くを行く汽船ふねの、汽笛の音が松の間をぬつて廣がりきこえるほど、まだ閑靜しづかだつた時分、ある家の塀の中に
桑摘み (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)