“八月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はちぐわつ40.0%
はつき15.0%
ハツキ15.0%
はづき10.0%
はちがつ10.0%
やつき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四萬六千日しまんろくせんにち八月はちぐわつなり。さしものあつさも、のころ、觀音くわんのんやまよりすゞしきかぜそよ/\とおとづるゝ、可懷なつかし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其上、もう二三日に迫つた八月はつき朔日ついたちには、奈良の宮から勅使が来向はれる筈であつた。当麻氏から出られた大夫人だいふじんのお生み申された宮の御代にあらたまることになつたからである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其上、まう二三日に迫つた八月ハツキ朔日ツイタチには、奈良の宮から、勅使が來向はれる筈になつて居た。當麻氏から出られた大夫人ダイフジンのお生み申された宮の御代に、あらたまることになつたからである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其のあす雀部ささべにわかれて、八月はづきのはじめみやこを立ちて、九三木曾路をるに、山だちあまたに取りこめられ、衣服金銀残りなくかすめられ、命ばかりを辛労からうじて助かりぬ。
この八月はちがつ十五日じゆうごにちにはてんからむかへのものるとまをしてをりますが、そのときには人數にんずをおつかはしになつて、つきみやこ人々ひと/″\つかまへてくださいませ
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
「ひどくえこんだため、早めた容子ようすはあるが、はや八月やつきは越えている」
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)