“大夫人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ダイフジン42.9%
だいふじん28.6%
たいふじん14.3%
グラン・ダーム14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其上、まう二三日に迫つた八月ハツキ朔日ツイタチには、奈良の宮から、勅使が來向はれる筈になつて居た。當麻氏から出られた大夫人ダイフジンのお生み申された宮の御代に、あらたまることになつたからである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其上、もう二三日に迫つた八月はつき朔日ついたちには、奈良の宮から勅使が来向はれる筈であつた。当麻氏から出られた大夫人だいふじんのお生み申された宮の御代にあらたまることになつたからである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宮廷の人々の心的生活はたちまち彼らの影響に服した。帝の生母宮子大夫人たいふじんの幽欝症さえも彼らの手によっていやされた。未来に帝位をつぐべき阿閉あべ皇女の教育は真備の手に委ねられた。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
大柄な顔だちのせいもあるが、まだ二十四でしかないのにまるで大夫人グラン・ダームのような重々しいところがある。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)