“阿閉”の読み方と例文
読み方割合
あべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なるほど。それはそうかも知れんな。領内の者にそれが洩れていたようだったら、忽ち阿閉あべ淡路の手勢があとを追って危害を加えたにちがいないからの」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮廷の人々の心的生活はたちまち彼らの影響に服した。帝の生母宮子大夫人たいふじんの幽欝症さえも彼らの手によっていやされた。未来に帝位をつぐべき阿閉あべ皇女の教育は真備の手に委ねられた。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
阿閉あべ貞明の隊といい、明智茂朝の隊といい、総じて明智勢のうえには、一種不気味なる死に物狂いがあった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)