“あべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アベ
語句割合
安倍36.1%
阿部36.1%
安部11.1%
阿倍8.3%
阿閉5.6%
2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豊雄、七二ここに安倍あべ大人うしとまうすは、年来としごろ七三まなぶ師にてます。彼所かしこに詣づる便に、傘とりて帰るとて七四推して参りぬ。
しかも長谷川君のうち西片町にしかたまちで、余も当時は同じ阿部あべ屋敷内やしきうちに住んでいたのだから、住居すまいから云えばつい鼻の先である。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
安部あべおおしが大金で買った毛皮がめらめらと焼けたと書いてあったり、あれだけ蓬莱ほうらいの島を想像して言える倉持くらもち皇子みこ贋物にせものを持って来てごまかそうとしたりするところがとてもいやです
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
第三番だいさんばん阿倍あべ右大臣うだいじん財産家ざいさんかでしたから、あまりわるごすくはたくまず、ちょうど、そのとし日本につぽん唐船とうせんあつらへて火鼠ひねずみ皮衣かはごろもといふものつてるようにたのみました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
宮廷の人々の心的生活はたちまち彼らの影響に服した。帝の生母宮子大夫人たいふじんの幽欝症さえも彼らの手によっていやされた。未来に帝位をつぐべき阿閉あべ皇女の教育は真備の手に委ねられた。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
あべが降ってるぜ。」とジョリーは言った。「僕は火の中にでも飛び込ぶとは誓ったが、水の中でぼとは言わなかった。風邪かぜを引いちゃ、つばらない。」