“阿倍(あべ)” の例文
これで勝負(しょうぶ)はつきました。芦屋(あしや)の道満(どうまん)は位(くらい)を取(と)り上(あ)げられて、御殿(ごてん)から追(お)い出(だ)されました。そして阿倍(あべ)の晴明(せいめい)のお弟子(でし)になりました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
第三番(だいさんばん)の阿倍(あべ)の右大臣(うだいじん)は財産家(ざいさんか)でしたから、あまり惡(わる)ごすくは巧(たく)まず、ちょうど、その年(とし)に日本(につぽん)に來(き)た唐船(とうせん)に誂(あつら)へて火鼠(ひねずみ)の皮衣(かはごろも)といふ物(もの)を買(か)つて來(く)るように頼(たの)みました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
阿倍(あべ)の島鵜(う)の住む磯に寄する浪間(ま)なくこのごろ大和し念(おも)ほゆ (同・三五九)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
この人の何代(なんだい)か前(まえ)の先祖(せんぞ)は阿倍(あべ)の仲麻呂(なかまろ)という名高(なだか)い学者(がくしゃ)で、シナへ渡(わた)って、向(む)こうの学者(がくしゃ)たちの中に交(まじ)ってもちっとも引(ひ)けをとらなかった人です。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
それは五人(ごにん)とも別々(べつ/\)で、石造皇子(いしつくりのみこ)には天竺(てんじく)にある佛(ほとけ)の御石(みいし)の鉢(はち)、車持皇子(くらもちのみこ)には東海(とうかい)の蓬莱山(ほうらいさん)にある銀(ぎん)の根(ね)、金(きん)の莖(くき)、白玉(しらたま)の實(み)をもつた木(き)の枝(えだ)一本(いつぽん)、阿倍(あべ)の右大臣(うだいじん)には唐土(もろこし)にある火鼠(ひねずみ)の皮衣(かはごろも)
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
そこで天子(てんし)さまは阿倍(あべ)の晴明親子(せいめいおやこ)をお呼(よ)び出(だ)しになり、御前(ごぜん)で術(じゅつ)比(くら)べさせてごらんになることになりました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)