“一本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひともと71.8%
いつぽん25.6%
いっぽん1.3%
イツポン1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はそんなだいそれたことは考えもいたしませんが『紫の一本ひともとゆゑに』(むさし野の草は皆がら哀れとぞ思ふ)と申しますように
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
はしのあつたのは、まちすこはなれたところで、堤防どてまつならむではつてて、はしたもと一本いつぽん時雨榎しぐれえのきとかいふのであつた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
『左手向う木の根一本いっぽんは泉州岸和田岡部美濃守』
仏法僧鳥 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
愛護空しくなるならば、松も一本イツポン葉も一つ、志賀唐崎の一つ松と呼ばれよと、涙と共に穴生アナホの里に出で給ふ。頃は卯月の末つ方、垣根はさもゝの盛となりけるが、若君御覧じて、一つ寵愛なされける。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)