“穴生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あのう66.7%
アナホ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば後醍醐天皇が一時行在所あんざいしょにおてになった穴生あのうほり氏のやかたなど、昔のままの建物の一部が現存するばかりでなく、子孫が今にその家に住んでいると云う。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
賀名生あのうは古くは穴生あのうともいい、十津川、天河の郷民はなお純朴そのものだった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
愛護空しくなるならば、松も一本イツポン葉も一つ、志賀唐崎の一つ松と呼ばれよと、涙と共に穴生アナホの里に出で給ふ。頃は卯月の末つ方、垣根はさもゝの盛となりけるが、若君御覧じて、一つ寵愛なされける。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)