“穴守”の読み方と例文
読み方割合
あなもり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふだん半病人の生活をつづけて居る。去年の一月の中頃であつた。種田君と私の家族とが穴守あなもりへ遊びに行つて一泊して夕方帰途についた。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
「おまえは、ほんとにひどい人ですね。穴守あなもりの茶屋へ私を待ち呆けさせたまま、聞けばあの時あのあしで、上方かみがたへのぼってしまったのだということじゃありませんか」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羽田の穴守あなもり恵方詣えほうまいりに行き、どうかした拍子に、銀子は春次と一緒に乗っている伊沢の車に割り込み、染福が一人乗りおくれてまごまごしているのを見たが、穴守へついてからも
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)