“穴師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
アナシ71.4%
あなし28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穴師アナシ神人の漂遊宣教は、播磨風土記によつて知られるが、同時に此詞章が、神楽歌採物トリモノカツラ」のものである事を思ふと、様々な事を考へさせられる。
譬へば、穴師アナシ神人の山の聖水を以てする呪法は、恐らく穴師部所伝の詞章を生んだものと思はれる。
唱導文芸序説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
三輪山のふもとをすこし歩きまわってから、柿本人麻呂の若いころ住んでいたといわれる穴師あなしの村を見に纏向山まきむくやまのほうへも往ってみたりしました。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
痛足河あなしがわは、大和磯城郡纏向まきむく村にあり、纏向山(巻向山)と三輪山との間にみなもとを発し、西流している川で今は巻向川と云っているが、当時は痛足あなし川とも云っただろう。近くに穴師あなし(痛足)の里がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)