“さめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鮫52.2%
醒15.0%
覚8.8%
雨8.0%
冷5.3%
覺2.7%
鯊1.8%
寤1.8%
蘇生0.9%
褪0.9%
醍0.9%
鮫魚0.9%
鰐0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒そうだが、粋(いき)な袷(あわせ)に、羽織なしだった。少し、横っちょへ結んだ博多帯の腰から、鮫(さめ)の脇差が、こじりを落し、珊瑚(さんご)の珠(たま)に、一つ印籠。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
易(やす)きにつこうとした謗(そし)りはあるとしても、それは醒(さめ)きらぬ婦人の無自覚から来た悲しい錯誤であると言わなければならない。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
只さえ人並勝れた美人、髪の出来たて、化粧のしたて、衣類も極々(ごく/\)上品な物を選みましたので、いや綺麗の何(なん)の眼が覚(さめ)るような美人であります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すると何日か後の夕ぐれ、男はむら雨(さめ)を避ける為に、朱雀門(すざくもん)の前にある、西の曲殿(きよくでん)の軒下に立つた。其処にはまだ男の外にも、物乞ひらしい法師が一人、やはり雨止みを待ちわびてゐた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
姑(おふくろ)は煮団子(ガルーシュキ)を少し冷(さま)さうと思つて大鍋から鉢へ小分けにして移してをりましたのさ。仕事の後で、皆んなひどく腹がへつてたもんだから、団子の冷(さめ)るのが待ちきれなかつたんでさあね。
連て罷越(まかりこし)歸宅の節夜分大井川の端迄參りし處九郎兵衞は酒の醉(ゑひ)にて河原の石に凭(もたれ)て熟睡(じゆくすゐ)いたし眼(め)の覺(さめ)ぬゆゑ私し儀藥を買に參り漸々(やう/\)に戻り來りしに九郎兵衞は何者かを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今は其れ程の水勢は無いが、水を見つめて居ると流石に凄い。橋下の水深は、平常(ふだん)二十餘尋。以前は二間もある海の鯊(さめ)がこゝまで上つて來たと云ふ。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
烏羽玉(うばたま)の夢ちゅう物は誠に跡方もない物の喩えに引かるるが、古歌にも「夢と知りせば寤(さめ)ざらましを」と詠んだ通り、夫婦情切にして感ずる場合はまた格別と見え
船の中では庄三郎が、まだ気絶から蘇生(さめ)なかった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
褪(さめ)めはてし飾硝子(かざりがらす)の戸を覗(のぞ)け、草に雨ふり
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
(なにが、しかもだ)と帆村はパジャマの釦(ボタン)を一つ一つ外(はず)しながら思った。この手でも確かに目は醍(さめ)る。……
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そっくり白の装束でいつの間にかかいがいしく鮫魚(さめ)の伸(のべ)棒を洗っていた。
親父(おやじ)が自慢に人様が来ると常々見せましたが、縁頭(ふちがしら)は赤銅七子(しゃくどうなゝこ)に金の三羽千鳥が附きまして、目貫(めぬき)も金の三羽千鳥、これは後藤宗乘の作で出来の好(よ)いのだそうで、鰐(さめ)はチャンパン
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)