さめ)” の例文
新字:
ところがだあ、へゝゝ、ばんからおまへあかりくらくすると、ふつとをんな身體からだ月明つきあかりがさしたやうにつて、第一だいいちな、いろ眞白まつしろるのに、さめるだ。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
連て罷越まかりこし歸宅の節夜分大井川の端迄參りし處九郎兵衞は酒のゑひにて河原の石にもたれ熟睡じゆくすゐいたしさめぬゆゑ私し儀藥を買に參り漸々やう/\に戻り來りしに九郎兵衞は何者かを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
草枕ふたゝびさめぬ眠に入らなむ。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
吹く者と知なば戀路こひぢさめ息子せがれ吾儕わし能樣よきやうに言ゆゑ和郎そなたは音羽町へ早くゆきねとせり立られ忠兵衞今は理の當然たうぜんせまられたれば一句も出ずちから投首なげくび腕組うでぐみして進まぬ足を進めつゝ音羽を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
始めし所或日にはか雨に逢堂前にて晴間はれままちし中無量庵むりやうあん雨舍あまやどり駈込かけこみ不※ふと種々しゆ/″\の物語より親子の名乘なのりをなしお里は今さら夢のさめたる如く後悔こうくわいして惣内と姦通かんつうせし事の始より九助をつみおとし夫よりかげ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)