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さめ
處がだあ、へゝゝ、
其の
晩からお
前、
燈を
暗くすると、ふつと
婦の
身體へ
月明がさしたやうに
成つて、
第一な、
色が
眞白く
成るのに、
目が
覺るだ。
連て
罷越歸宅の節夜分大井川の端迄參りし處九郎兵衞は酒の
醉にて河原の石に
凭て
熟睡いたし
眼の
覺ぬゆゑ私し儀藥を買に參り
漸々に戻り來りしに九郎兵衞は何者かを
吹く者と知なば
戀路は
覺ん
息子は
吾儕が
能樣に言ゆゑ
和郎は音羽町へ早く
行ねとせり立られ忠兵衞今は理の
當然に
迫られたれば一句も出ず
力投首腕組して進まぬ足を進めつゝ音羽を
始めし所或日
俄雨に逢堂前にて
晴間を
待し中
無量庵も
雨舍に
駈込不※種々の物語より親子の
名乘をなしお里は今さら夢の
覺たる如く
後悔して惣内と
姦通せし事の始より九助を
罪に
陷し夫より
影を