“罷越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まかりこし46.2%
まかりこ38.5%
まかりこす7.7%
マカリコシ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遺恨ゐこんに思ひ音信不通ふつうに仕つり其上に昌次郎夫婦をかねねらひ候と相見え柏原と申す所へ夫婦ふうふ罷越まかりこし候跡より付行日ぐれをはかり兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
如何どうでもましょうといって、ソレカラ私儀わたくしぎ大阪おもて緒方洪庵こうあんもとに砲術修業に罷越まかりこしたい云々うんぬんと願書を出して聞済ききずみになって、大阪に出ることになった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
後年の自記に、阿部家に願つて、「湯島天神下薬湯やくたうへ三めぐり罷越まかりこす」と云ふことが度々ある。此入湯の習慣さへ既に此時よりあつたものと見える。介抱人がなくてはならなかつた所以ゆゑんであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
呂宋え罷越マカリコシ、如何にしても清香セイコウ蓮華王レンゲオウの茶壺を手に入れるべし、呂宋とか申す国は吉利支丹の者どもにて候に付き、この節は吉利支丹に罷成り、あいさつといたし
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)