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まかりこし
そこでとうとう対抗上『近来浪人体ノ者所々ヘ大勢
罷越、村方ノ手ニ
難及、会難儀候段相聞候』
某は当時
退隠相願い、
隈本を引払い、当地へ
罷越候えども、六丸殿の
御事心に
懸かり、せめては御
元服遊ばされ候まで、よそながら御安泰を
祈念致したく、
不識不知あまたの幾月を
相過し候。
書記し南町奉行所へ立歸り大岡殿へ申立ければ
早速召捕べき旨申渡されしにより同心二人
直に橋本町へ
立越し
所彦兵衞は
他行致し淺草へ
罷越たる由ゆゑ途中に待受しを