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罷越
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まかりこし
ふりがな文庫
“
罷越
(
まかりこし
)” の例文
遺恨
(
ゐこん
)
に思ひ音信
不通
(
ふつう
)
に仕つり其上に昌次郎夫婦を
豫
(
かね
)
て
狙
(
ねら
)
ひ候と相見え柏原と申す所へ
夫婦
(
ふうふ
)
罷越
(
まかりこし
)
候跡より付行日
暮
(
ぐれ
)
をはかり兩人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いづれも最早や
埒明
(
らちあ
)
き候へば暇乞ひして在所へ
罷越
(
まかりこし
)
候にや。
某
(
それがし
)
かの娘の姿を今一眼見んとて所々を捜し候へども遂に見ること
叶
(
かな
)
はず、そのまゝになり候。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
火急一筆のこと、牧仲儀、今暁錦地へ
罷越
(
まかりこし
)
候が、不逞浪人輩三五、警固の体に
被見受
(
みうけられ
)
候に
就者
(
ついては
)
、油断
被為
(
なされ
)
間敷、船行、伏見に上陸と
被存
(
ぞんぜられ
)
候間、
以飛脚
(
ひきゃくをもって
)
此旨申進候。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
そこでとうとう対抗上『近来浪人体ノ者所々ヘ大勢
罷越
(
まかりこし
)
、村方ノ手ニ
難及
(
およびがたく
)
、会難儀候段相聞候』
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
某
(
それがし
)
は当時
退隠
(
たいいん
)
相願い、
隈本
(
くまもと
)
を引払い、当地へ
罷越
(
まかりこし
)
候えども、六丸殿の
御事
(
おんこと
)
心に
懸
(
か
)
かり、せめては御
元服
(
げんぷく
)
遊ばされ候まで、よそながら御安泰を
祈念
(
きねん
)
致したく、
不識不知
(
しらずしらず
)
あまたの幾月を
相過
(
あいすご
)
し候。
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
書記
(
かきしる
)
し南町奉行所へ立歸り大岡殿へ申立ければ
早速
(
さつそく
)
召捕
(
めしとる
)
べき旨申渡されしにより同心二人
直
(
すぐ
)
に橋本町へ
立越
(
たちこえ
)
し
所
(
ところ
)
彦兵衞は
他行
(
たぎやう
)
致
(
いた
)
し淺草へ
罷越
(
まかりこし
)
たる由ゆゑ途中に待受しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「六日。雪。文礼子青森へ御用に
而
(
て
)
罷越
(
まかりこし
)
、帰路一泊。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
呼近づけ申樣は此度
聖護院
(
せいごゐん
)
の
宮
(
みや
)
御
配下
(
はいか
)
天一坊樣當表へ御出張に付御旅館
取調
(
とりしら
)
べの爲に拙寺が
罷越
(
まかりこし
)
候なり不案内の事ゆえ
萬端
(
ばんたん
)
其
許
(
もと
)
をお
頼
(
たのみ
)
申なりとて手箱の
中
(
うち
)
より用意の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
罷
常用漢字
中学
部首:⽹
15画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“罷”で始まる語句
罷
罷出
罷在
罷業
罷免
罷成
罷工
罷下
罷違
罷市