-
トップ
>
-
立越
奪取られ彌々
難澁に
迫り又々大坂へ
立越しが
左右困窮に困窮を
重ね終に通仙は病死し跡には母と娘のみ
益々貧窮に迫りしが
當頃鯛屋大和と
云者狂歌に名高く
俳名を
大切な品は
極別懇にいたす出入町人の家へ預けて置いたが、姉様と
倶に喜六を
便って信州へ
立越る積りだ、手前も長く奉公してくれたが、親父も
彼の通り追々
老る年だし、菊はあゝ云う訳になったし
書記し南町奉行所へ立歸り大岡殿へ申立ければ
早速召捕べき旨申渡されしにより同心二人
直に橋本町へ
立越し
所彦兵衞は
他行致し淺草へ
罷越たる由ゆゑ途中に待受しを