“被存”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぞんぜられ88.9%
ぞんぜら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今しばし、お名あがり家ととのうたるのちは、御兄上様御姉上様、何条もってあしざまに申しましょうや。必ずその様の曲解、御無用に被存ぞんぜられ候。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
人事的時間的の句中甚だ新にして美なるもの有之これあり候様に被存ぞんぜられ候。然し大兄の御近什中ごきんじゅうちゅうには甚だ難渋にして詩調にあらざるやの疑を起し候ものも有之様存候。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
御会ごえしゃく、度々、痛み入り候、老生、あいにく先頃より風邪ぎみ、年老としよりの水ばなよりは、清純一枝の芍薬こそ、諸君子の旅情を慰め申すに足るべく、被存ぞんぜられ候まま、花に花持たせて
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)