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被存
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ぞんぜられ
ふりがな文庫
“
被存
(
ぞんぜられ
)” の例文
今しばし、お名あがり家ととのうたるのちは、御兄上様御姉上様、何条もってあしざまに申しましょうや。必ずその様の曲解、御無用に
被存
(
ぞんぜられ
)
候。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
人事的時間的の句中甚だ新にして美なるもの
有之
(
これあり
)
候様に
被存
(
ぞんぜられ
)
候。然し大兄の
御近什中
(
ごきんじゅうちゅう
)
には甚だ難渋にして詩調にあらざるやの疑を起し候ものも有之様存候。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
火急一筆のこと、牧仲儀、今暁錦地へ
罷越
(
まかりこし
)
候が、不逞浪人輩三五、警固の体に
被見受
(
みうけられ
)
候に
就者
(
ついては
)
、油断
被為
(
なされ
)
間敷、船行、伏見に上陸と
被存
(
ぞんぜられ
)
候間、
以飛脚
(
ひきゃくをもって
)
此旨申進候。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
この腐敗と申すは趣向の変化せざるが原因にて、また趣向の変化せざるは用語の少きが原因と
被存
(
ぞんぜられ
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
抱かれ居る様拝察致候得共常識より判断致せば御話の如き儀はよも
有之間敷
(
これあるまじき
)
かと
被存
(
ぞんぜられ
)
候愛人を
恐ろしき錯誤
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
御申越の
借家
(
しゃくや
)
は二軒共不都合もなき様
被存
(
ぞんぜられ
)
候えば私倫敦へ
上
(
のぼ
)
り
候迄
(
そろまで
)
双方共御明け
置願度
(
おきねがいたく
)
若
(
も
)
し又それ迄に取極め
候
(
そろ
)
必要相生じ
候節
(
そろせつ
)
は御一存にて
如何
(
いかが
)
とも御取計らい
被下度候
(
くだされたくそろ
)
とあった。
カーライル博物館
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それ
覆載
(
ふうさい
)
の間、朝野の別を問わず、人皆、各自の天職に心力を労すればまたその労を慰むるの娯楽なかるべからざるは、いかにも本然の理と
被存
(
ぞんぜられ
)
候。
不審庵
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
この腐敗と申すは趣向の変化せざるが原因にて、また趣向の変化せざるは用語の
少
(
すくな
)
きが原因と
被存
(
ぞんぜられ
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
“被存”で始まる語句
被存候