“罷業”の読み方と例文
読み方割合
ひぎょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうだ、すっかり手当のことは忘れていた。いずれなんとかなるだろう。手当が出なけれや、今度はわれわれが罷業ひぎょうをするさ。」
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
従ってまた職工の解雇かいこされるのも四五万匹を下らないそうです。そのくせまだこの国では毎朝新聞を読んでいても、一度も罷業ひぎょうという字に出会いません。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
狼狽ろうばいした女記者の太い拳が彼女の眼前につきだされた。夜半の都会が同盟罷業ひぎょうのような閑寂さを感じさせた。
女百貨店 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)