“清香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいこう66.7%
きよか16.7%
セイコウ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何百人とも知れぬ男女が「蓮華王」か「清香せいこう真壺」を一つずつ抱え、列をつくって旅亭の木戸が開くのを待っている。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そして自分のそばへひざのふれるほどにすわって「オオいやだ、お化け」と絵をのぞく。髪の油がにおう。二人でだまって無心にこの絵を見ていたらだれかが「清香きよかさん」とあっちのほうで呼ぶ。
竜舌蘭 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
呂宋え罷越マカリコシ、如何にしても清香セイコウ蓮華王レンゲオウの茶壺を手に入れるべし、呂宋とか申す国は吉利支丹の者どもにて候に付き、この節は吉利支丹に罷成り、あいさつといたし
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)