“せいこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セイコウ
語句割合
成功31.3%
精巧22.5%
正鵠10.0%
成効5.0%
清香5.0%
清光3.8%
青釭2.5%
西郊2.5%
世綱1.3%
凄光1.3%
成皐1.3%
政綱1.3%
斉侯1.3%
斉公1.3%
斉黄1.3%
清羮1.3%
清高1.3%
生硬1.3%
盛行1.3%
薺蒿1.3%
西江1.3%
青皇1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、まけきらひでもあつたし、またさうなると、今までの力の報いられなかつた悔しさから、成功せいこうへの要求ようきうぎやくつよくなつた。
昨日きのうのことよ、どこかのひとが、たいへん精巧せいこう空気銃くうきじゅうげてあるいていたのですって。そして、片手かたてにたくさんったすずめもぶらさげて。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
サア・オルコツクの日本婦人は、とにかく、マツクフアレエンのそれよりも、正鵠せいこうを得てゐる。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「独吟」というものの成効せいこうし難いゆえんはこれで理解されるように思う。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
今日やうやく一月のなかばを過ぎぬるに、梅林ばいりんの花は二千本のこずゑに咲乱れて、日にうつろへる光は玲瓏れいろうとして人のおもてを照し、みちうづむる幾斗いくと清香せいこうりてむすぶにへたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
空には清光せいこうのある夏の月が出て、その光に染められた海は広びろと蒼白あおじろひろがりを持って静かにたたえ、数日ぜん大海嘯おおつなみを起して、数万の人畜の生命を奪った恐ろしい海とは見えなかった。
月光の下 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
腰なる青釭せいこうの剣は、たちまち雨と降る矢を切り払う。そして小舟のへさきが、敵船の横へ勢いよくぶつかった瞬間に
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翌日の早暁そうぎょう、帝都の西郊せいこうから毒瓦斯ガスフォルデリヒトをきちらし、西風せいふうにこれを吹き送らせて全市民を殺戮さつりくしつくそうという、前代未聞の計画であった。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「菊水の旗、天誅てんちゅうこれ揚がり、桜井の書世綱せいこう以てひかる」と悲歌したる当時の心事しんじを。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その心、夜に似て暗憺あんたん、いひしらず汚れにたれど、また一種の美、たとへば、濁江の底なる眼、哀憐あいりん悔恨の凄光せいこうを放つが如きもの無きにしもあらず。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
日夜わかたず駆け通してきた二人は、成皐せいこう(河南省・滎陽けいよう附近)のあたりをさまよっていた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こういう場合なので、細かい政綱せいこうなどは立てているいとまもない。また、後からすぐ改変するような細目にわたる政策などは無用でもあった。信長の秘訣は
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十に余る大国はそれぞれ相結び相闘って干戈かんかの止む時が無い。斉侯せいこうの一人は臣下の妻に通じて夜ごとそのやしきしのんで来る中についにその夫にしいせられてしまう。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
と、曹丕そうひは、むしろ歓んで、彼を斉公せいこうに封じた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
方孝孺ほうこうじゅに語りたまわく、誠に嵓の言の如くならば、斉黄せいこう我を誤るなりと。孝孺にくみて曰く、嵓の言、燕のため游説ゆうぜいするなりと。五月、呉傑、平安、兵を発して北平の糧道を断つ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さらに、清羮せいこうに種とし、人参、大根、青豆などを加役とした椀が運ばれた。しかしこれは随分手数が掛かったものであろうが、あまり臭いので敬遠せざるを得なかった。
たぬき汁 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
鈴のような声で家娘がしずかにこうさえぎった、まことに玲瓏れいろう玉のごとく、清高せいこうにして幽艶ゆうえんなる声だ、父親はぴったりと黙ったし、客たちは粛然とひざを正し敬恭のあまり畳へ手を突いた者さえある
そして画家のほうは、色調のことを言いだして、色彩の配列がよくないことを容赦なく指摘し、これはスイス趣味であり、ホドラー流の生硬せいこう平凡な雑色だとした。
耶蘇教やそきょう以前より一貫して欧州おうしゅう盛行せいこうしている。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
菟芽子うはぎは巻二の人麿の歌にもあった如く、和名鈔わみょうしょう薺蒿せいこうで、今の嫁菜よめなである。春日野は平城ならの京から、東方にひろがっている野で、その頃人々は打連れて野遊に出たものであった。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
し我を以て天地を律すれば一口ひとくちにして西江せいこうの水を吸いつくすべく、し天地を以て我を律すれば我はすなわ陌上はくじょうの塵のみ。すべからくえ、天地と我と什麼いんもの交渉かある。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
煩わせば姉さんにしかられまするは初手しょての口青皇せいこう令をつかさどれば厭でも開くはちの梅殺生禁断の制礼がかえって漁者の惑いを募らせ曳く網のたび重なれば阿漕浦あこぎがうらに真珠を
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)