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『月光の下』
ふりがな文庫
『
月光の下
(
げっこうのした
)
』
空には清光のある夏の月が出て、その光に染められた海は広びろと蒼白い拡がりを持って静かに湛え、数日前大海嘯を起して、数万の人畜の生命を奪った恐ろしい海とは見えなかった。 そこは陸中の某海岸であった。一人の壮い漁師は沙丘の上に立って、悲しそうな …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
帰
(
もど
)
伴
(
づれ
)
葉
(
よう
)
己
(
じぶん
)
某
(
ある
)
己
(
おのれ
)
前
(
ぜん
)
附近
(
まわり
)
我家
(
うち
)
沙丘
(
すなやま
)
双手
(
りょうて
)
剥
(
む
)
睜
(
みは
)
磯
(
いそ
)
端午
(
たんご
)
節句
(
せっく
)
白白
(
しらじら
)
真直
(
まっすぐ
)
湧起
(
わきおこ
)
理
(
わけ
)
牙
(
きば
)
濡
(
ぬ
)
潜
(
くぐ
)
注
(
つ
)
縺
(
もつ
)
背後
(
うしろ
)
膝
(
ひざ
)
膨
(
ふく
)
蒼白
(
あおじろ
)
諦
(
あきら
)
跟
(
つ
)
躄音
(
あしおと
)
除
(
の
)
陸中
(
りくちゅう
)
青光
(
あおびかり
)
靡
(
なび
)
頭髪
(
かみ
)
怒濤
(
どとう
)
一条
(
ひとすじ
)
三陸
(
さんりく
)
僻遠
(
へきえん
)
冥濛
(
めいもう
)
単衣
(
ひとえ
)
古綿
(
ふるわた
)
唱
(
とな
)
四方
(
あたり
)
壮
(
わか
)
夜
(
よ
)
小径
(
こみち
)
後
(
あと
)
微白
(
ほのじろ
)
湧
(
わ
)
恰好
(
かっこう
)
戸外
(
そと
)
手柄
(
てがら
)
拡
(
ひろ
)
捲
(
ま
)
果
(
はて
)
某者
(
あるもの
)
一呑
(
ひとの
)
浪
(
なみ
)
海嘯
(
つなみ
)
清光
(
せいこう
)
湛
(
たた
)