“双手”のいろいろな読み方と例文
旧字:雙手
読み方割合
もろて84.9%
りょうて5.8%
そうしゅ4.7%
もろで2.3%
さうしゆ1.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗三が、不平らしくなじるのを聴きながら、京子は自分の部屋へ入ったかと思うと、ピアノの鍵盤を、双手もろてでヤケにたたき鳴らした。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
女は顔に双手りょうててのひらを当てていた。それはたしかに泣いているらしかった。彼はもう夕飯ゆうめしのことも忘れてじっとして女の方を見ていた……。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
近日S市に帰って永住の計を定めるとの事故ことゆえ、知ると知らざるとを問わず、交際社会の人々は双手そうしゅを上げてこの大成功者を歓迎することであろう
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
土蔵の天井をつきぬくように双手もろでをさし上げ、人もなげなる伸びをして
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
轟大尉とゞろきたいゐ双手さうしゆげて快哉くわいさいさけんだ。濱島武文はまじまたけぶみうでをさすつて
舷門げんもんより、檣樓しやうらうより、戰鬪樓せんとうらうより、双手げ、はたり、歡呼くわんこをあげて、いさみ、よろこび、をとりつ、濱島武文はまじまたけぶみ春枝夫人はるえふじんあまりのうれしさにこゑもなく、虎髯大尉こぜんたいゐ武村兵曹たけむらへいそう一人ひとり右鬢うびん