“檣樓”のいろいろな読み方と例文
新字:檣楼
読み方割合
しやうらう50.0%
トツプ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくし何氣なにげなく倚子ゐすよりはなれて、檣樓しやうらうに、露砲塔ろほうたふに、戰鬪樓せんとうらうに、士官しくわん水兵すいへい活動はたらき目醒めざましき甲板かんぱんながめたが、たちま電氣でんきたれしごと躍上をどりあがつたよ。
舷門げんもんより、檣樓しやうらうより、戰鬪樓せんとうらうより、双手げ、はたり、歡呼くわんこをあげて、いさみ、よろこび、をとりつ、濱島武文はまじまたけぶみ春枝夫人はるえふじんあまりのうれしさにこゑもなく、虎髯大尉こぜんたいゐ武村兵曹たけむらへいそう一人ひとり右鬢うびん
「今日靴下一つになつて、檣樓トツプへ上つたのはあんたですか。」「僕ですよ。僕と此の人です。」僕はUを指さした。
軍艦金剛航海記 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼と僕とは今朝雨の晴れ間を見て、前部艦橋からマストを攀のぼつて、檣樓トツプへ上つて來たのである。「はあ。あんたですか。靴下一つは面白い。やつぱり自來也はんや。」
軍艦金剛航海記 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)