“目醒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めざ63.9%
めざま22.2%
めざめ8.3%
めさ2.8%
めざまし2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこのすきへ、保元・平治の乱で自己の力量に目醒めざめた平家が、西国の富裕な地盤にものをいわせて、無理おしに京都へ押し出てくる。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
併し余は演劇映画の上演はその頃から絶対謝絶していたから小説を書いたからといって特に目醒めざましい収入というのは無かったのである。
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
幾万里の間音が亡びて空は薄青い沈黙である。二本の青桐も目醒めざめたように立っている。黒い家もそのままだ。
抜髪 (新字新仮名) / 小川未明(著)
拂曉ふつげう目醒めさめて、海岸かいがん飛出とびだしてると、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさ日出雄少年ひでをせうねん武村兵曹等たけむらへいそうらすで浪打際なみうちぎわ逍遙せうえふしながら、いづれも喜色滿面きしよくまんめんだ。
自分では可なり長くねた積りでしたし、自然に目がさめた気がしたので、いつもの癖で、枕もとの主人からあてがわれてあった目醒めざまし時計を見たのです。すると、時間は未だ一時半頃でした。
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)