目醒めざめ)” の例文
幾万里の間音が亡びて空は薄青い沈黙である。二本の青桐も目醒めざめたように立っている。黒い家もそのままだ。
抜髪 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あなたのところでは、今朝はどんなお目醒めざめでしたか。やっぱり気分がよかったかしら。そして、永い間横になって目を開けて、朝の目醒のいろいろな情景を思い起していらしたかしら。
深き酒せちにつつすむ目醒めざめあり茗荷の花を観つつ思ひぬ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)