“檣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほばしら50.9%
マスト38.7%
しょう3.8%
ますと2.8%
はしら1.9%
がき0.9%
ばしら0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほばしらの樣な支柱を水際の崖から隙間もなく並べ立てゝ、其上に停車場は片側乘つて居るのである。停車場の右も左も隧道とんねるになつて居る。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
まっさおに澄みわたった海に対してきょうの祭日を祝賀するためにマストから檣にかけわたされた小旌こばたがおもちゃのようにながめられた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
まあ貴方は、ふねを三しょう快走艇ヨットにお仕立てになって……、しかもそれには、『鷹の城ハビヒツブルク』という古風な名前をおつけになったではございませんか。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
黄金の指環を喞へた鳥は、大きい輪を描いてますと周匝まはりを飛んだ。どうしたのか、此鳥だけは人の顏にならずに。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
轟然ごうぜん、一発! 弾丸たまがあたって、折れたはしらがえらい音たててドスンと甲板の上へ落ちてくる。ベカッスさんは決心をします。たちまち響く戦闘開始の号音喇叭クレーロン
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
狭間はざま作りの鉄砲がき! 密貿易の親船だ! 麝香じゃこう、樟脳、剛玉、緑柱石、煙硝、かも、香木、没薬もつやく、更紗、毛革、毒草、劇薬、珊瑚、土耳古トルコ玉、由縁ある宝冠、貿易の品々が積んである! さあ
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
三本ばしらの商船を作るを禁ず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)