“後檣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうしょう50.0%
ミズンマスト25.0%
こうしやう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後檣こうしょうの三角帆から燃え上がった炎が、新しい風を巻き起こして、いまや岬の鼻を過ぎ、軍船は入江深くに進み行こうとしている。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
とっさに私は後檣ミズンマストの横静索(註七五)に跳びついて、索を手繰りながらずんずんとじ登り、檣頭横桁に腰を下すまでは息もつかなかった。
前檣ぜんしやう後檣こうしやうとのあひだを四五くわい往復わうふくするうちその惡感あくかん次第しだい/\にうすらいでたので、最早もはや船室ケビンかへつて睡眠すいみんせんと、あゆあしいま昇降口しようかうぐちを一だんくだつたときわたくし不意ふいに一しゆ異樣ゐやうひゞきいた。