“昇降口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しようかうぐち37.5%
しょうこうぐち12.5%
しやうかうぐち12.5%
しようこうぐち12.5%
のぼりぐち12.5%
ハッチ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしちうんで船室せんしつかたむかつた。昇降口しようかうぐちのほとり、出逢であひがしらに、下方したからのぼつてたのは、夫人ふじん少年せうねんとであつた。
「あっ、そうだ。昇降口しょうこうぐちをしめてくるのを忘れたよ。困った。本物の恐龍は相手が口をきかないものだから、きっと腹を立てるだろう」
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いましも、後部甲板こうぶかんぱん昇降口しやうかうぐちよりあらはれて、一群いちぐん肩章けんしやうなみたせたる年少ねんせう士官等しくわんらかたりながら、しづかに此方こなたかゝる二個ふたりひと——軍艦々上ぐんかん/\じやうにはめづらしき平服へいふく姿すがた一個ひとり威風堂々ゐふうどう/\たる肥滿ひまん紳士しんし
昇降口しようこうぐちの高さは少くとも三尺位は有るべし。おそらくは木製もくせい梯子はしご或はだいもうけ有りしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
幸作に伴われて、三吉は二階の昇降口のぼりぐちの人の居ないところへも行った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
甲板は嵐のためにひどくあらされて、船内へ下る昇降口ハッチのふたなども、どこかへふっ飛んでしまっていて、穴蔵のような口がポッカリ開いているのです。
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)