“肥滿”のいろいろな読み方と例文
新字:肥満
読み方割合
ふと75.0%
ひまん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
布袋の樣に肥滿ふとつた、モウ五十近い氣丈の主婦おかみも、外見みかけによらぬ親切者、女中は小さいのを合せて三人居た。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
私はそのかげで毎夜美くしい姉上や肥滿ふとつた氣の輕るい乳母と一緒に眠るのが常であつた。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
船橋せんけううへにはビールだるのやうに肥滿ひまんした船長せんちやうが、あか頬髯ほゝひげひねりつゝ傲然がうぜんと四はう睥睨へいげいしてる。
いましも、後部甲板こうぶかんぱん昇降口しやうかうぐちよりあらはれて、一群いちぐん肩章けんしやうなみたせたる年少ねんせう士官等しくわんらかたりながら、しづかに此方こなたかゝる二個ふたりひと——軍艦々上ぐんかん/\じやうにはめづらしき平服へいふく姿すがた一個ひとり威風堂々ゐふうどう/\たる肥滿ひまん紳士しんし