“睥睨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいげい96.3%
にら3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渡世人とせいにんの姿勢を崩さず、羞恥しゅうちとか、有り来たりの女らしさなぞは対岸に捨て去って、世間を睥睨へいげいして暮らして行くのだ。
刺青 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
以前の、表小御所の陣座へもどって、どかと坐り直したのだった。そしてキラキラよくうごくその酔眼が、居ならぶ一族、御家人を睥睨へいげいして、
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きっと言い放つと、自分の部屋へ入って、何やら手回りのものを一とまとめ、四面を睥睨へいげいしながら、富山七之助は出て行くのです。
吾々は其高尚な永久の仕事に従う天の選民だと、其日を離れて永久が別に有りでもするような事を言って、傲然として一世を睥睨へいげいしていた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「お前は……」と牧師が怒気のために息づまりながら何か言い出そうとすると、男はしずかに口を開いて牧師を睥睨へいげいしながら言った。
悪魔の聖壇 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
その潜行せんかう持續ぢぞく時間じかん無制限むせいげんであるから、一度ひとたびこの軍艇ぐんてい睥睨にらまれたる軍艦ぐんかん
金剛力士が魔軍を睥睨にらんで十六丈の姿を現じ坤軸こんじくゆるがす足ぶみして巌上いわおに突っ立ちたるごとく、天晴あっぱれ立派に建ったるかな、あら快よき細工振りかな
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その顔は、皮肉な微笑に口元を歪めながら、じっと私を睥睨にらみつけた。
誰? (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
金剛力士が魔軍を睥睨にらんで十六丈の姿を現じ坤軸こんぢくゆるがす足ぶみして巌上いはほに突立ちたるごとく、天晴立派に建つたる哉、あら快よき細工振りかな、希有ぢや未曾有ぢやまたあるまじと爲右衞門より門番までも
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
宇内うだい睥睨にらむ。 一大いちだいしう