“呎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
フィート82.2%
フイート5.5%
フィイト4.1%
フイイト2.7%
ヒート1.4%
フヒート1.4%
フィト1.4%
フェート1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……見よ、壁に懸けられた怪鳥が、翼をいっぱいに拡げながら今にも襲いかからん姿勢で、眼前二フィートの処に突立っているではないか。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
Talipot 東印度に産する椰子やし。幹は五十フイートより百呎の高さに至り、葉は傘、扇、帽等に用ひらる。七十年に一度花を開く。……
或阿呆の一生 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「それは小杉さんの来られた時はまだ水が少かったのでしょう。漢口あたりの水面の高低は、夏冬に四十五六フィイトも違いますよ。」
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その岩は黒く光る柘榴石ざくろせきである。それが底の方に幾つともなくむらがつてゐる岩の群を抜いて、大約一万五千フイイト乃至一万六千呎位真直に立つてゐるのである。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
その秘密ひみつおかさゞる範圍内はんゐないおい略言りやくげんすると、この海底戰鬪艇かいていせんとうてい全艇ぜんていながさ百三十ヒートインチ幅員ふくいん中部横斷面ちゆうぶわうだんめんおいて二十二ヒートインチていかたちは、あだか南印度みなみインド蠻人ばんじんが、一撃いちげきもと巨象きよざうたほ
いわんやこの海底戰鬪艇かいていせんとうていは、波威はてい沈降ちんかうすること三十フヒート乃至ないし五十フヒートその潜行せんかう持續ぢぞく時間じかん無制限むせいげんであるから、一度ひとたびこの軍艇ぐんてい睥睨にらまれたる軍艦ぐんかん
僅か二フィト前に見えている槓杆レヴァを握りさえすればいいのだ。しかしおれにはそれだけの簡単な動作も出来やしない。じっとして災難を見ていなければならぬ。それが死より百倍も辛いことだ。
あの直径二フェートインチ、全長二百何十フェートという、大一番の鋼鉄はがね円棒シャフトだ。重さなんかドレ位あるか、考えたってわかるもんじゃない。実際、傍へ寄ってみたまえ。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)