“潜行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんこう57.1%
せんかう28.6%
くぐりゆ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海づたいに、潜行せんこうしていた前田方の先鋒せんぽうは、いつも中軍の馬じるしよりも、はるか先へ先へと、進んでいた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ていいさゝか空氣くうき缺乏けつぼうかんずることなく、十時間じかんでも二十時間じかんでも、必要ひつようおうじて海底かいてい潜行せんかう繼續けいぞくすること出來できるのである。
幾個いくつと知れぬ町中まちなかの橋々には夕涼ゆうすずみの人の団扇うちわと共に浴衣ゆかた一枚の軽い女のすそが、上汐のために殊更ことさら水面の高くなった橋の下を潜行くぐりゆく舟の中から見上る時、一入ひとしお心憎く川風にひるがえっているのである。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)